2002年6月議会
老朽校舎の改築 早急に
しんぶん赤旗2002年6月18日 星野美恵子議員
日本共産党の星野美恵子福岡市議は6月12日、市議会本会議の一般質問で、老朽校舎の改築と姪浜中学校分離新設問題についてとりあげました。
福岡市の小中学校の8割にあたる170校が旧耐震法による校舎ですが、市教委は九年もすれば耐用年数がくるとして、改築計画さえ定めていません。星野議員は「老朽化した校舎から前倒しで改築し、耐震補強も急ぐべきだ。一般会計に占める教育費の割合を8.2%から10%に戻せば毎年数校改築できる」と述べました。生田征生教育長は「中長期的に計画する」と答弁しました。
また星野議員は、1千人を越す生徒数にもかかわらず狭いままとなっている姪浜中学校(西区)の分離新設の問題をとりあげました。同校区は、異例の4小学校区を抱えているうえに、マンションが次々建設されている人口急増地域。市教委の調査でも生徒数は増加傾向です。学級数は適正とされる25を5年前に超え30。運動場等の一人あたり面積は市内中学校平均27.5平方メートルの3分の1しかありません。同校のPTAから3万人余の請願署名が提出され、分離新設を求める住民運動も広がっています。
星野議員は、学校用地が用意されていることを指摘し、「姪浜中の生徒を劣悪な教育環境に放置するのは許されない。ただちに分離新設に着手すべきだ」と主張しました。教育長は「総合的に判断していく」と述べるにとどまりました。